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省エネ住宅という名前は知っていても、その中身まで説明できる方は多くいません。ここでは省エネ住宅とはどんなものか、基本的な情報を見ていきましょう。

まず、名前からも分かるように省エネ住宅は省エネに特化した住宅のこと。現在、日本のCO2排出の1割は家庭からくると言われており、冷暖房や給湯機を使用することで多くのCO2を排出してしまいます。これは単純に地球環境の破壊につながりますし、何よりも現実的なことを言えば財布に優しくありません。そんな状況の中で誕生したのが、自然エネルギーを効果的に利用する省エネ住宅。家庭でのエネルギー消費を減らすことでCO2の排出量を減らすことが出来るよう、様々な工夫がされています。

たとえば、省エネ住宅では屋根にステンレスやアルミといった強い日差しを反射してくれる金属が採用されることが多め。その他にも断熱性能の高い瓦を使用することも増えています。同時に断熱塗料なども使用されるため、強い断熱効果をもちます。さらに、熱気がこもらないよう、屋根裏に換気口を設けていたり、熱交換方式の換気を採用したり。これらによって家の中に熱がこもらないようにします。また、壁面には、一般できな断熱材よりも高性能な断熱材を使用することが一般的です。新築ではなくリフォームで断熱性を高める際には発砲ウレタンを現場で吹き付け、断熱性能の向上を図ります。窓についてもペアガラスだけではなく、Low-eガラスと呼ばれる、断熱性能の高いガラスを使用することが増えています。あわせて、アルミサッシではなく、樹脂サッシを使用することでより高い断熱性が獲得できます。

夏場、強い日差しが直接室内に降り注ぎ、熱を逃がす手段がなければ当然ながら部屋の温度は急上昇。それを下げるためには設定温度を低くした冷房の電源をオンにしなくてはなりません。先ほどのような工夫がされていれば夏場でも冷房いらず、とまではいかないかもしれませんが、確実に設定温度を下げることができます。逆に冬場の冷たい外気が室内に伝わるのを防いだり、温かい空気が逃げてしまうのを防いだりもしてくれるため、エアコンに頼る頻度が自然と減ります。エアコンは体によくないという意見もありますし、自然の熱だけで快適に過ごせるのは気持ちよいものです。

また、省エネ住宅には太陽発電システムが設置されることがほとんど。自宅で電気を作り出し、余った分は電力会社に売ることができます。最近は屋根に集めた太陽熱で温水を作り、お風呂などに使用する太陽熱温水器にも注目が集まっているようです。こういったシステムが惜しみなく使われているのが省エネ住宅です。

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